現在、納豆ぼかし肥料を作っています。
昨年の12月に仕込んで、現在発酵中です。
だいぶ発酵が進んできて、完成が近づいてきました。
寒波が過ぎて、晴れの日が続いた頃に乾燥させて、完成としたいと思います。
今日はそんな納豆ぼかし肥料についてご紹介します。
前のブログでご紹介た内容と重複しますが、少し手を加えながら再投稿してみます。
ぼかし肥料とは
色々な作り方がありますが、一般的には
米ぬかを中心とし、その他有機物を混ぜ合わせて発酵させた肥料のことをぼかし肥料と呼ぶようです。
油かすやもみ殻を加える方法もあるそうです。
私は冬頃にあるYoutube動画を参考にさせて頂き、簡単にできるぼかし肥料を作っています。
まだまだ初心者なので勉強不足な点も多々あるかと思いますが、参考程度にご覧いただけましたら幸いです。
材料
- 米ぬか
- 納豆
- ぬるま湯
地域や季節によって米ぬかの入手が困難な方もいるかもしれませんが、スーパーなどでも売られていることがあります。
漬物用の塩分などが入っているものはNGです。
もっとも簡単なのは無人精米所のヌカハウスで頂く方法です。
初めてだと勇気がいりますが、無料で頂けるので有難いです。
作り方
- 納豆をよく混ぜ、菌を活性化させる
- 納豆を適量のぬるま湯で薄め、ぬめりを良くのばす
- それを米ぬかに加えて、よく混ぜる
気をつけるポイント
一番気をつけるところは水加減。
少なすぎても発酵が進まず、多すぎると腐敗に傾きます。
ベストな量は握ると固まり、指で押すと簡単にほろほろと崩れる程度です。
はじめから全ての米ぬかを入れてしまうと、水を入れすぎた時にやり直しがきかなくなるので
少し余分に米ぬかを余らせておくのがオススメです。
混ぜるときは水分が均一に混ざるように、手の中で優しく米ぬかを洗うように擦り合わせます。
良い具合に混ざったら、ビニール袋に入れて静置しておきます。
私はできるだけ部屋の暖かい場所に置いています。
雨には当たらないようにしましょう。
お子さまとも楽しく作ることができますよ😊
好気性菌と嫌気性菌の管理
納豆菌は一般的に好気性菌といわれ、酸素を好む菌だそうです。
数日に一度は袋を開けて空気を入れ替え、袋ごと優しく振って、米ぬかに空気を送ってやります。
ちなみに乳酸菌も好気性菌だそうです。
例えばビフィズス菌は嫌気性菌だそうで、そのような菌の場合は酸素を必要としないので
袋の空気を抜いて縛り、ひたすら放置するだけです。
ヨーグルトでぼかし肥料を作った場合は好気性、嫌気性、どちらの作り方もできそうですね。
ただし納豆の場合も、単一の菌しかいないわけではないので、少し発酵は遅くなるようですが、嫌気性発酵でも作ることができるようです。
土の中では数えきれないほど多様な微生物が働いてくれているので、きちんと発酵さえ進んでいれば、どちらでもいいかなと個人的には思っています。
本当に発酵は進んでるの?
私が発酵が良い方向に進んでいるかを判断するポイントは見た目と香りです。
成功の場合には最終的に米ぬかに白い菌糸が生えてきます。
発酵中の香りはぬか漬けの香り、フルーティな香り、アルコールの香り。
明らかにねちゃねちゃしていたり、黒カビ、青カビの場合は失敗の可能性が高そうです。
腐敗の香りはツンとしたアンモニア臭、生ゴミ臭、腐敗臭。。
米ぬかの中で増殖しているのが善玉菌なのか悪玉菌なのかは見極めたほうが良さそうです。
発酵が始まると中の温度が上がってくるようなのですが、私はまだそれを感じたことはありません。
いつも冬場に作るので、水分を含んだ米ぬかは冷たく感じます。
発酵適温は50~60℃らしいので
- ペットボトル湯たんぽ入れてみたり
- ホッカイロを入れてみたり(自己責任で)
- コタツで一緒に昼寝をしたこともあります
が、正直発酵が進んでいるのかはわかりません。
ただ言えることは
- だんだんアルコール臭が強くなっている
- 腐ってはなさそう
この二点です。
私にとって重要なのは”腐ってはいない”こと笑。
冬場だと何か月もかかることが多いので、腐ってさえなければ、気長に待ってみても良いと思います。
温度を上げてやる工夫はしないよりはした方が発酵の進みは早くなるかもしれません。
気長に待っていると、米ぬかの中にダマができてきて、よく見ると白っぽい菌糸が見えることがあります。(私はここまでいつも2か月ぐらいかかります)
こうなればもう少し!!
菌糸がある程度見えたら、菌がたくさん増えてくれているということで私は発酵完了としています。
発酵完了
発酵を止めるには、出来上がった米ぬかをシートなどに広げて乾燥させます。
結構なぬか漬け臭が広がるのでご近所さんにご迷惑にならない程度に。。。
その時にダマになった部分は良くほぐし、パラパラに乾燥させます。
良く乾燥させれば半年~1年は使用できますが、水分が残っていると途中でカビが生えて腐ってしまいます。
良く乾燥すれば出来上がりです♩
ぼかし肥料の保管
ジップロックなどに入れて保管できます。
ただ私はGさんに食べられたことがあります😱
ビニールを破ってしまう力もあるのですね!
臭いもするので、他の生き物の侵入しない場所に保管されることをオススメします。
完成したぼかし肥料は春夏野菜の土作りに使用しています。
その際にもみ殻燻炭を加えると、その中にぼかし肥料の微生物が住み着いて、環境が良くなるそうです。
見えない土の中の世界に思いを馳せつつ
皆さんの菜園でも美味しいお野菜ができますように♡
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